2015年11月23日

メモ「2002年の同人音楽私感」

 秋葉原のエクセルシオールで何となくEvernoteを眺めていたら、俺が13年前に始めてコミケットにサークル参加したときに書いた「同人音楽の今までとこれから」みたいな長いテキストが出てきた。
 今読むと何ともいえない気分になれるこのテキスト、せっかくなのでブログに残しておこうと思う。あくまで「私感」なので、俺の周囲だけという狭い世界のお話になっているのはご容赦を。

※人名、サークル名などを含めた固有名詞は原文通り
※灰色文字は今回加筆した注釈です

==↓ここから「2002年の同人音楽私感」のメモ書き==

「同人音楽のバブルははじけた」

とある方が、今年の夏コミにて残したセリフらしい。(誰だっけ…全然憶えてない)
「出せば売れる」という時代ではなくなった、ということになるのか。

 僕が参加している創作音楽レーベル「Lyrical@Musik」主宰のM.S氏も、これまでと比べてあまり枚数が出なかったと言っていた。同人音楽を楽しもうとする人が減ってきているのだろうか?

 僕も今回の夏コミで、初めて自分のスペースを取得して参加したんだけど、そういうふうにはあまり感じなかった。別に萌え系がメインというわけではないのに、そこそこの枚数は捌けたし。(といっても数十枚だけど)

 この機会にちょいとコミケットにおける同人音楽の軌跡を僕の視点で振り返ってみたいなー、ということで。

 僕がコミケットで同人音楽CDを初めて買ったのは1993年、まだ晴海で開催されていた
頃だった。当時は「同人ソフト」というジャンルはなく、ゲーム系はすべて「ファミコン」というジャンルに括られていたようなおぼえがある。

 僕がこのとき手にとったのが、テクノやレイブといったダンス系の曲を6曲収録した8cmのCDだった。「コミケにはこんな音楽CDもあるのか」と当時からゲーム音楽狂だった僕は感嘆していたものだ。

 それ以降、「TROUBADOUR RECORDS」や「MYU-RECORDINGS」といった音楽サークルのCDをちょくちょく買うようになった。後に美少女ゲーム界で一大センセーションを起こすことになる「UNISON−Label」が下川氏(アクアプラス代表)によって旗揚げされたのもこの頃だ。今思うと、何故ユニゾンのCDを手にとらなかったのかと悔やんでも悔やみきれないものだ。(笑)
 だが、この頃は草の根BBSでMIDIデータをアップするのが主流で、CDを出しているサークルはごく少数だった。

 この状況が97年になって一変した。
 Leafによる美少女ゲーム音楽の革命的ともいえる躍進、それにインスパイアされて作られたLeafアレンジCDの登場だ。その火付け役となったのがSTB-labの「With Heart」とSJV普及委員会の「Sound Adventure Series Vol.3 - Leaf」であった。

 Leafの2次創作や同人活動に対する寛容なスタンスと相俟って、それまでのオリジナル曲中心だった同人音楽CDが一気にアレンジをメインストリームへと押し上げていった。後にKeyやIVEサウンドの台頭によって美少女ゲーム音楽全体のクオリティの底上げが一気に進み、2000年〜2001年はまさに「葉鍵」を中心としたギャルげー音楽が同人音楽を席巻していたといえよう。それによって、同人音楽CDの作り手が(ここで文が途切れている…)
そして、同人誌でもLeafやKeyが一大勢力となり、それにともなって同人音楽CDの聴き手の数も大きく増えていった。

 もちろん、このムーブメントにともなってオリジナル系が衰退していったわけではない。興隆を誇るギャルゲーアレンジの影で古参、新参ともに多彩なCDが出ていった。
また、音楽・映像系即売会「M3」が誕生し、コミケや都産貿とはまた違った雰囲気を作り出していった。

 そんな一方で、(この段落はここで途切れている。一度書いたものを消したのか、ネタが出てこなくてこのまま放置になったのかは憶えてない)

 じゃあ、同人音楽バブルの崩壊、って何なんだゴルァ

・ギャルゲーアレンジの異様な盛り上がりが冷めてきた。(とくに葉鍵)
 飽きがきたのか。葉鍵ブームが下火になってきたのか。

・ジャンルが分散
 月姫、RO(ラグナロクオンライン)への流れ、「寝覚月」のような新たな試み…

 出る枚数が減った、っていうけど、今までに増えつづけた聞き手のほとんどは「『ギャルゲーの音楽』には興味あるけど、『音楽』への関心はあまり無い」ということか?
 でもそれだとLyricalの今夏の新作CDがいつものように枚数が出なかったというのがわからん。

 音楽サークルは…減るのだろうか。
 葉鍵で同人音楽始めた、っていう人はこれからどこに行くんだろうか。
 二次創作での経験を土台にしてオリジナル始める人もいるし、月姫、ROなどに転んで新たなジャンルでファン活動を行う人もいるよな。

◎ありきたりな結論

 結局は、

「同人なんだから好きな音楽作ろう」

ってことになっちゃうんじゃねーの?

 今から10年くらい経っても「葉鍵が好き」というただそれだけの理由で誰が何と言おうと葉鍵のアレンジCD作るっていう人もいる。

かもしれないからね。

◎「2ちゃんねる」の同人音楽関係のスレで見たカキコ

>「音楽が良い」と「アレンジが良い」は別。

アレンジやカバーで「曲」を誉めても、そのアレンジの作者を誉めたことにはならない、ということか。

このカキコを見て、某氏のサイトの掲示板で、昔こんな感じのカキコがあったのを思い出した。

>「アレンジ曲が良いのは当たり前。元が良いのだから」
>ということを聞いたのがきっかけで、オリ曲を聴くようになりました。

これは「曲が良い」と「アレンジが良い」というのを履き違えている人が多い、ということなのかね。

>2次創作(アレンジ)は「ファン活動」。同好の士とその作品/音楽が
>好きだという想いを共有したい、というのが原点。
>オリジナルと一概には比べられない。

オリジナルやってる人とアレンジやってる人の間には、なにかしらの「溝」が出来てしまうのだろうか。「水と油」とまではいかなくても。…みたいなことを考えてしまうのは俺だけか?

>漫画だと下手なのに寛容なとこあるけど、
>音楽だと下手だと駄目なんだよなぁ。当たり前のようだけど何故だろ。

そういえばそうかも。

==↑ここまで「2002年の同人音楽私感」のメモ書き====
posted by PLAGAREC at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽